愛の泉で働く人々 ~職員インタビュー~

児童養護施設愛泉寮の島田恵満さん(主任・里親支援専門相談員)を紹介します。愛泉寮に就職して19年になる“愛泉寮の母”的存在です。昔の愛泉寮の話や里親支援専門相談員というあまり聞いたことがない職種について等、愛泉寮に押しかけてインタビューしてきました。
島田恵満
職種:里親支援専門相談員 職場:愛泉寮
Q1.児童養護施設で働くことを決めたきっかけ
中学生の頃に「小さな命を守る会」という、望まれない妊娠を理由に人工妊娠中絶を考えている妊婦さんに、里親・乳児院・児童養護施設の存在を伝える活動をしている会の話を聞き関心を持ちました。その後高校生になりファミリーホームに行く機会があり、自分と同じ年の子が親と離れて生活しているという事情があることが私には大きな衝撃でした。その時初めてそのような子ども達が生活する場所があるということを知りました。そのような経験がきっかけとなり進路は児童養護施設の職員を目指し、専門的な勉強ができる短大に通うことに決めました。私の中で就職する上で譲れない条件が2つありました。ひとつは、私がクリスチャンだったのでキリスト教主義の施設であるということ。もうひとつは、家庭的養育を行っている施設であるということでした。私が就職した頃の愛泉寮は改築前で、家庭に近い環境ではありませんでしたが、これから小舎制にしていく予定があること、キリスト主義ということで働く場として決めました。

Q2.今まで働いてきて一番楽しかったこと
今はなくなってしまいましたが、加須市内に一軒屋を借りて「恵みの家」というグループで働いていた頃が一番楽しかったです。14人の子ども達が生活している中で私は住み込みで働いていました。約13年前になると思います。「家庭的養護ってなんだろう…」と熱く仲間と話し合ったり、やりたいことをやらせてもらっていた頃です。一日を子ども達と共に夢中で生活していた時間が一番楽しかったです。

Q3.愛泉寮で働いていて嬉しいこと
卒園した子ども達が会いにきてくれたり、連絡をくれるのが嬉しいですね。料理の作り方を教えてほしいという連絡だったり、相談事だったりします。20歳を過ぎてからは、飲み会を開いてくれる卒園生もいます。一度関わった子ども達とは一生付き合っていきたいと思っています。今も卒園生や、卒園生の子ども達とご飯を食べに行ったりしています。また、将来の夢を語れる職場の仲間がいたというのが私の心の支えでした。愛泉寮をこんな施設にしたいとか熱い気持ちで語り合った頃が懐かしいです。

Q4.里親支援専門相談員とは?
埼玉県では、2013年度に県内の児童養護施設で初めて3名選任され、私もその一人でした。2014年度からは、各施設に1名配置されています。施設で生活している子どもの1/3を里親委託にしていく方針が国より出ています。現在、埼玉県内の入所児童は約1,800名ですから、そのうちの600名を施設入所から里親委託に変換するという考えです。この相談員の業務内容は、里親希望者の研修や実習の受け入れ、入所児童の里親委託の推進や退所児童のアフターケアとしての里親支援です。それから、地域支援の一環としての里親支援、またその充実を図ることです。

Q5.里親支援専門相談員になって変わったこ
里親は難しい問題が多く、支援員になってみなければ分からなかった里親さんの苦労も沢山知りました。また、支援する側の姿勢等を改めて考え直させられることも多くあります。埼玉県で2年前から里親支援専門相談員連絡会という会を発足し、今年度は会長をさせて頂いています。四半期に一回のペースで集まり、埼玉県全体の里親支援を今後どうしていくのか等を話し合ったり、他の施設の事も知ることができ、良い情報交換の場になっています。

Q6.今後の抱負
今、里親さんにとって相談する人が少ないというのが現状です。そのため里親さんが気軽に相談や遊びに来られるような雰囲気作りをしていきたいと思います。また、愛泉寮で暮らしている子どもたち、職員が将来『愛泉寮にいて良かった』と温かい気持ちで思い出せる愛泉寮でいられるようにしたいです。
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